ホロスコープとは?
ホロスコープとは、惑星・星座・ハウスの3つの要素で作られており、地球を中心に置いた、太陽系の惑星の配置を示したものになります。さらに外周部には12星座、内周部には反時計回りで「月(month)」が記載されます。西洋占星術では主に、生まれた時のホロスコープを作成し、その惑星の配置でその人の人生や宿命、性格などを占います。また、惑星は常に動いているため、同じ誕生日の人でも出生時刻や場所が違えばホロスコープは変わってきます。そのため、より正確に占いたい方は出生時刻と場所も調べると良いでしょう。また、ホロスコープの歴史は古く、古代バビロニアの「星辰信仰」という星を神として崇め、記録する文化が発祥とされ、その文化が古代ギリシャの数学や幾何学と結びつき、「ホロスコープ」が出来上がりました。その後、2世紀ごろプトレマイオスにより、「ホロスコープ占星術」としての基礎が出来上がりました。また、ユングを始めとする深層心理学者の多くも天体の動きと人の心理は密接に関係していると述べています。このように長い歴史と知識人により、裏付けされたものがホロスコープなのです。
ホロスコープの種類とは?
ホロスコープは大きく分けると、「ネイタルチャート(ネイタルホロスコープ)」、「トランジットチャート(経過図)」、「プログレスチャート(進行図)」の3種類があります。「ネイタルチャート」は人の出生時のホロスコープで、ホロスコープ占いの基礎となる部分です。「トランジットチャート」は特定の日付で作成したホロスコープを指し、こちらは未来や特定の日付について占う際に用いられ、現実の天体の動きを表したホロスコープになります。「プログレスチャート」も、未来のことを占う際に用いられるホロスコープですが、天体の動きは現実の天体のものではなく、ネイタルチャートを基に作成した架空のホロスコープを用います。また、プログレスチャートは細分化していくと様々な技法があり、代表的なものに「ソーラーアークホロスコープ」(ソーラーアーク法)があります。
ネイタルチャートとは?
ネイタルチャート(ネイタルホロスコープ)とは、人の出生時の天体の位置を表した図になります。ネイタルチャートはホロスコープ占いの基礎となりますので最も重要なものです。ネイタルチャートからは、自身が生まれ持った「外界との関わり方」、「自分の所有する物との関わり方」、「知力・言語能力」、「自身の基盤」、「恋愛傾向と創造性」、「自身の役割」、「他者との関わり方」、「他人と共有する物(性行為等)」、「自身の思考の傾向」、「自身が追い求めるもの」、「友人関係の傾向」、「自身の無意識」について惑星と星座、また、惑星ごとの角度(アスペクト)から知ることができます。ネイタルチャートはホロスコープ占いの基礎となるものですが、作成する際は自身の出生地から見た地平線と黄道の交わる点(アセンダント)を見つけ、アセンダントが指す星座を起点に、他の星座の角度を調べ、さらに惑星の角度を調べ記入していくため、非常に複雑な作業となります。
トランジットチャートとは?
トランジットチャートは「経過図」とも呼ばれ、占いたい日の実際の天体の配置を示したものになります。作成の方法は出生ホロスコープと同様です。このトランジットチャートでは、ネイタルチャート重ね合わせることで、「何月何日頃、自身の惑星とこの惑星が特定のアスペクトを形成するので、○○といったことが起こるだろう」ということを占うことができます。自分と未来の日にちの相性を調べる、とイメージすると良いでしょう。トランジットチャートの最大の特徴は、特定の日付だけでなく、その日付に行き着くまでの流れや、影響を大まかにイメージでき、感覚で掴むことができるところにあると言えます。
プログレスチャートとは?
プログレスチャートは「進行図」と呼ばれ、こちらも未来を占う方法になりますが、トランジットチャートとの最大の違いは、現実の天体の配置ではなく、ネイタルチャートを基にした配置で、架空のホロスコープを使用します。未来の日付を調べる際には、代表的に2つの方法があります。1つは「1日1年法」、2つ目は「ソーラーアーク法」です。一般的にはプログレスチャートというと、1日1年法を指すことが多いです。この方法は、出生時の1日後の星の配置を1年後の星の配置とみなす方法です。(20年後について調べる時は20日後のホロスコープを作成して…となります。)一般的にはこの1日1年法で大きな流れを掴み、トランジットチャートで細かいいタイミングを見ていきます。ちなみに、1日1年法では動きの遅い惑星はほとんど動かないので、省いてしまうケースもあります。
ソーラーアークホロスコープとは?
ソーラーアークホロスコープ(ソーラーアーク法)は1日1年法とは異なる方法でホロスコープを作成し、未来を予測する方法です。架空のホロスコープを用いる未来予測の方法なので、大きく分けるとプログレスチャートの1分類になります。ソーラーアークホロスコープでは、1日1年法で動かした太陽の度数を、全ての惑星やポイントに足し、ホロスコープを回します。1日1年法では太陽は1年でおよそ1度動きますので、20年後の未来を占う際は20度分全ての惑星を動かします。こうしてできたホロスコープと、ネイタルチャートを重ね合わせ、自身の未来を占います。この方法では普段動かない、天王星や冥王星といった惑星も大きく動きます。そうしてできたホロスコープとネイタルチャートのアスペクトから自身の未来を占います。ちなみに、未来予測の方法は数多くありますが、中でもこのソーラーアークホロスコープを用いたものはよく当たると言われています。
ホロスコープに出てくる「10天体」とは?
「10天体」とは、「太陽」・「月」・「水星」・「金星」「火星」・「木星」・「土星」の7つに、18世紀以降に追加された「天王星」・「海王星」・「冥王星」の3つを合わせた10個の惑星のことを指します。
冥王星は2006年8月に天文学上の「惑星」からは外れてしまいましたが、占星術の中では惑星として扱います。
また、惑星はそれぞれ固有の意味をもっており、その意味から自身の運命や性格を読み解きます。
太陽
太陽は「アイデンティティ」・「夢に向かうエネルギー」を表す惑星です。
太陽はその人の生まれ持った性格を表すとされますが、その他に自分らしく生きるための意志や、自身の夢に向かう時の道しるべになります。いわば外に向かうエネルギーを示しています。
また、一般的な12星座占いは生まれた時に太陽が位置していた星座をから占うものです。
月
月は「本能」・「内なる子供」を表す惑星です。
太陽が自身の意志や意識を表すのに対し、月は周囲には見せない自身の本能を表しています。
本能は普段、理性で抑えるものですが、あまりにも抑えすぎると生き辛さの原因になりますので、自身の月が持つ意味を理解し、開放する場面を探すことで心の平穏を掴むことも大事になります。
水星
水星は「知性」・「言語能力(コミュニケーション力)」を表す惑星です。
この知性とは学力ではなく、「知的欲求」を指します。
自身がこれからどんなものに惹かれ、それをどんな風に活かしていくかが分かります。
また、他者とコミュニケーションを取る時の言葉の使い方や、選び方、価値観を読み解くことができます。
金星
金星は「愛と調和」を表す惑星で、恋愛感情などを司る惑星です。
金星が位置する星座を読み解くことで、自身の恋愛傾向や、相手の恋愛傾向なども読み解くことができます。
また、友人関係を始めとする人間関係について悩んでいる時も自身の金星を読み解くことで糸口を見つけることができます。
火星
火星は「意志を貫く強さ」や「欲求」を表す惑星です。
また、行動力や情熱に関わる惑星とも呼ばれ、恋愛面での行動や性的欲求についても教えてくれます。
しかし、火星は自身の「攻撃性」を表す星でもあるので、火星の力がマイナスに働くと文字通り強い攻撃性が出ることがあります。上手に付き合うと良いでしょう。
木星
木星は「幸運」・「生きがい」・「人生哲学」を表す惑星です。
12年周期で公転をする木星は木星は対象の星座の性質を拡大させてくれるので、「幸運をもたらす星」とも言われております。
木星の性質を理解し、その力を発揮することができれば、自分の世界を広げて新たな生きがいや人生の意味を見出すことに繋がり、様々な幸運を手にすることができるでしょう。
土星
土星は「努力」・「責任」・「試練」を表す惑星です。
土星は自身に訪れる試練を表すので、星術の長い歴史の中で「大凶星」と恐れられていた惑星です。
しかし、土星はネガティブな事だけを表す惑星ではありません。土星は試練だけでなく、乗り越える力も与えてくれます。
試練に直面した際に、逃げ出すのではなく、立ち向かうことで今まで以上に成長した自分になれますよ。
天王星
天王星は「自由」・「新たな視点」・「孤独」を表す惑星です。
天王星はフランス革命の直前に見つかったこともあり、「革命の星」とも呼ばれており、個人のルールや現状を壊すといった人生の転機に大きく関わります。
また、天王星の性質が大きく表れる時、自身の感性を磨き、今後の人生において必要な「孤独の時間」をもたらします。
海王星
海王星は「陶酔」・「他者との一体化」・「芸術的才能の開花」を表す惑星です。
海王星は現実世界と意識の世界を溶解させるような力を持っています。
例えるなら、現実世界に魔法の霧をかけ、現実を直視させないようにする力でしょう。
海王星の性質を受けると現実を忘れるように没頭できるものに出会ったり、盲目的な恋をしたり、周囲の人との調和をもたらします。
冥王星
冥王星は「変容」・「破壊と再生」・「宿命」を表す惑星です。
冥王星は太陽系の最果てに位置していることもあり、「闇の世界」を象徴するとも言われています。
人は少なからず、嫉妬や憎悪といったネガティブな感情駆られるものです。
しかし、そんな心の奥底の闇と対峙し、破壊と再生を促し、変容をさせていくのが冥王星に秘められた力です。
ホロスコープのサインとは?
ホロスコープを読む際のサインとは「星座(12星座)」のことを指します。サインはホロスコープの外周部、各ハウスの上部に書かれています。惑星と同様にサインにも意味があり、そのサインに位置する惑星に対して色付けや個性、性格を与えるのがサインの役割です。このサインそれぞれの個性や性格は、「エレメント」、「クオリティ」、「ポラリティ」により、決められています。また、サインもホロスコープを作成する日付により、どこのハウスに配置されるのかが異なります。
西洋占星術のエレメントとは?
エレメントとは、「火」・「地」・「風」・「水」の4つを総称した物を指し、「四元素」とも呼ばれます。古代ギリシャではこの世界を構成するのは、火・地・風・水と考えられていいました。占星術の中では、12星座を4つのエレメントに分類します。星座のエレメントとは、物質的なものではなく、一種の比喩になりますが、このエレメントの分類が12星座それぞれの性質の基礎となります。火の星座は「情熱的」や「熱い状態」、水の星座は「ウェット」で「しっとり」、風は「自由」や「クール」、地は「地に足のついた」しっかりとした状態といったような性質を示します。
星座を3つに分類する、クオリティとは?
クオリティは12星座を4つずつ、「活動」・「不動」・「柔軟」の3つのグループに分けたものを指し、「三区分」とも呼ばれます。「活動」」の星座は、文字通り、活発を表し、物事をスタートさせる時や、動いている時に充足感を感じます。「不動」の星座は安定した状態の時にある時に最も充足感を感じます。「柔軟」の星座は周囲の影響を受け、変化し続けますが、適応力の高さが特徴です。
星座を2つに分類する、ポラリティとは?
ポラリティとは、12星座を「男性宮」と「女性宮」の2つに分けたものを指し、「二区分」とも呼ばれています。男性・女性と言いますが、これは性別ではなく、行動や意識の性質を表します。男性星座は外に向かう性質があり、女性星座は内面へと向かう性質を持ちます。自分の惑星が、男性宮の星座に多いと、外向的な性格になり、女性宮に多いと内向的な性格になることが多いです。
12星座の「支配星」ってなに?
12星座にはそれぞれ「守護星」が定められています。守護星は10天体を12星座に割り振ったもので、惑星が守護星に一致する星座に入ると、惑星の力を高めたり、弱めたりといった影響を与えます。また、12個のハウスに対し、惑星は10個のため、特定のハウスに惑星が配置されない場合があります。その場合はそのハウスの12星座の守護星がそのハウスに配置されているとして、ホロスコープを読み解いてくので、守護星はホロスコープを読み解く中でも重要な役割を果たします。ただし、実際に惑星が配置されているものに比べ効力は弱くなりますのでご注意ください。また、この守護星は「支配星」や「ルーラー」とも呼ばれます。
12星座の性格・性質とは?
12星座の性格と性質は、エレメントとクオリティの法則に則って、異なる性格と意味を持ちます。一般的な12星座占いはこの法則によって示された12星座の性格を指します。ホロスコープを用いた占いでは、この12星座単体の性格や性質を取り上げることはあまりなく、惑星・星座・ハウスで細かく占います。以下が各星座の説明になります。
牡羊座
牡羊座は、四元素は火、三区分は活動、二区分は男性、守護星は火星の星座です。「自我の目覚め」・「活動的」といった「新しい経験」という意味を持ちます。牡羊座は直感と情熱を持ち、常に進み続けるような性格があります。ただし、失敗や挫折に臆病な一面もあります。弱い部分も包括的に受け入れることが大切です。
牡牛座
牡牛座は、四元素は地、三区分は不動、二区分は女性で、守護星は金星の星座です。「不動」・「温厚」・「五感を働かせる」といった意味を持ちます。
特に牡牛座はマイペースで一見、鈍いように見えますが、実は五感が鋭く、慣れてくると、五感を活かしたスキルを発揮する性格があります。
双子座
双子座は、四元素は風、三区分は柔軟、二区分は男性、守護星は水星の星座です。「軽やかさ」・「知的」・「好奇心」といった意味を持ちます。羽が生えたような軽やかさを発揮し、多くの物事への好奇心を向け自身のアップデートを続ける性格です。そんな双子座は最終的に得た物の中で取捨選択をすることで大きく成長していきます。
蟹座
蟹座は四元素は水、三区分は活動、二区分は女性で、守護星は月の星座です。「母性本能」や「デリケート」といった意味を持ちます。蟹座は自身がデリケートな分、他者への厚い情を持ち合わせています。
しかし自身の成長のためにも、時には傷つくことを恐れずに、進んでみることも必要となります。
獅子座
獅子座は四元素は火、三区分は不動、二区分は男性、守護星は太陽の星座です。「自尊心」・「生命力」・「創造力」といった自己表現などの、自分らしさを表します。意識せずとも主役のような立場になるような性格をスター性のある性格を持ちます。しかし、時には周囲に対し傍若無人になっていないかと振り返ることも必要です。
乙女座
乙女座は、四元素は地、三区分は柔軟、二区分は女性で、守護星は水星の星座です。「分析力」・「奉仕」といった意味を持ちます。優れた観察眼で状況を分析し、他者への奉仕にも優れます。そんな乙女座は自信を省みることにも長けており、常に成長のための分析をする性格も持ち合わせています。
天秤座
天秤座は、四元素は風、三区分は活動、二区分は男性、守護星は金星の星座です。天秤座はその星座のモチーフである天秤のように「バランス力」を与えるといった意味を持ちます。このバランス力は周囲との「調和」や「社交性」に影響を与え、好印象を持たれることも多いです。天秤座の持つバランス力を意識し、成長を続けることで大事な選択や、自分の意志を貫く際に大いに役立ちます。
蠍座
蠍座は、四区分は水、三区分は不動、二区分は女性、守護星は冥王星の星座です。「探求」・「執着」といった意味を持ちます。執着というとネガティブな印象がありますが、困難や障害に出会った際に、乗り越えるための執着心を持つ星座です。また、蠍座は一つの結果を究めるまで追及するような性格も持ち合わせています。
射手座
射手座は、四元素は火、三区分は柔軟、二区分は男性、守護星は木星の星座です。「自由」や「遠い物への憧れ」といった意味を持つ星座であり、常に探求心と向上心を持ち続け、成長を止めないのが射手座の性格です。また、射手座が一番苦手とするのは「退屈」です。常に進み続けることを意識することで射手座の持つ力を最大限に発揮することができます。
山羊座
山羊座は、四元素が地、三区分は活動、二区分は女性、守護性に土星を持つ星座です。「自己管理」・「責任感」といった意味があり、非常に強いエネルギーを持つ星座です。また、周囲に対しての自分の責任や立場を理解し、自身を律することができるという性格を持っています。しかし、空気を読みすぎるあまり能力が制限されてしまうことも。時には自身に秘めたエネルギーを発揮することも大切です。
水瓶座
水瓶座は、四元素は風、三区分は不動、二区分は男性、守護星は天王星の星座です。「感受性」・「個性」といった意味を持ち、非常に個性的な性格を持ちます。また、客観性も持ち合わせており、個性の発揮どころも判断することができます。しかし、周囲を見渡せる分、自身がやりたいことができなくなることもありますので、時には自身を優先しましょう。
魚座
魚座は、四元素は水、三区分は柔軟、二区分は女性、守護星は海王星の星座です。「同情心」・「情緒的」といった意味があり、ロマンチストな性格を持ちます。また、魚座は周囲の人に溶け込むような性格もあります。そのため、人に対しとても優しい一面もありますが、深く抱え込み過ぎて心身のバランスに影響を与えることもあります。
ホロスコープの「ハウス」とは?
「ハウス」とは、ホロスコープの円を12等分したそれぞれの場所のことを指します。
ハウスは1ハウスから12ハウスまであり、ホロスコープの円を時計に見立てて、時計の針が「9」を指すところを
「1ハウス」とし、反時計回りに「2ハウス」、「3ハウス」と分けていき、合計で「12ハウス」で一周します。
また、1ハウスから12ハウスはそれぞれ読み解くものが異なります。
※ハウスは実際には正確な等分ではなく、大小が出ますが、これは地軸による傾きのためです。
第1ハウス
第1ハウスが表すのは「社会に見せる自分の顔」です。このハウスに存在する星座や惑星は、学校や職場などの社会生活で見せる姿に影響を与え、自身がどのような振る舞いをするのかが分かります。
第2ハウス
第2ハウスが表すのは「価値観」についてです。ここからは一生を通し、価値を見出す物事が分かります。また、資産を築く際の特徴もこのハウスから占うことができます。
第3ハウス
第3ハウスが表すのは「知識と情報の活用法」です。このハウスに位置する星座や惑星から、自分がどのように知識や情報を蓄え、活用していくのかを読み解きます。また、コミュニケーションの取り方について分かる場所でもあります。
第4ハウス
第4ハウスが表すのは「心から安心できる場所」です。ここからは家庭や血縁関係者との仲や、親しい友人関係について読み解くことができます。これから家族や友人と良い関係を築いていけるのかも、このハウスの星座や惑星が関わってきます。
第5ハウス
第5ハウスが表すのは「自己の表現と創造」についてです。このハウスからは自分が世界でどのような表現し、何を創造していくのかが分かります。また、他者に対する恋愛感情についても、このハウスから読み解くことができます。
第6ハウス
第6ハウスが表すのは「社会における自分の役割」です。このハウスが象徴するのはあなたの社会奉仕の形です。自分がどんな形で社会との繋がりを持つのか…例えば仕事を通じて社会貢献するのか、ボランティアのような無償の奉仕活動が向いているのかについてを読み解くことができます。また、このハウスに位置する星座や惑星から自身の適職も見ることができます。
第7ハウス
第7ハウスが表すのは「あなたが築くパートナーシップ」についてです。第7ハウスは「他者のハウス」とも言われ、友人や恋人、職場の人と築く関係についてが分かります。また、自分に合う結婚相手についてもこのハウスに星座や惑星から読み解きます。
第8ハウス
第8ハウスが表すのは「他者との深い絆」についてです。第7ハウスが「他者と手を繋ぐ」とするならば、第8ハウスは「自分と他者の境界線が曖昧になり溶け合う状態」を指します。本音でぶつかり合う関係であったり、肉体関係についてをこのハウスから読み解くことができます。
第9ハウス
第9ハウスが表すのは「精神的成長の過程」です。自身の内面に広がる世界や、社会への興味関心など、自身の精神的成長に関わるハウスです。このハウスの影響が強まると、未知への探求心や自分の世界を広げたいという気持ちが強まります。
第10ハウス
第10ハウスが表すのは「人生を通じて目指すべき場所」です。このハウスは長い時間をかけて目指すべき目標や、人生の到達点についてがわかります。また、自身の才能にも関わるハウスですので、仕事に悩んだ時などに、このハウスの星座と惑星から適職や方向性を読み解くことができます。
第11ハウス
第11ハウスが表すのは「組織の中のあなた」についてです。第11ハウスは「人脈のハウス」とも言われ、人の輪の中の立ち振る舞いや、周囲との関わり方について読み解くことができます。このハウスの影響が強くなると、周囲からの支えを得られるようになります。
第12ハウス
第12ハウスが表すのは「ふとした時に現れる深層心理」です。自身が普段意識をすることのない、潜在意識について読み解くことができます。このハウスの星座や惑星は普段、あまり影響を及ぼしませんが、ふとした時の「ひらめき」や「直観」に影響が出てきます。
ホロスコープのアスペクトとは?
アスペクトとはホロスコープ上での「惑星同士の中心角の角度」を指します。この角度が特定の角度を指すとき、2つの惑星は「アスペクトを形成する」とみなされます。アスペクトを形成した惑星は互いのエネルギーを融合させ、より強い力を発揮したり、アスペクトによっては反発しあうこともあります。
アスペクトにはどんなものがある?
アスペクトは大きく分けると「調和アスペクト」・「不調和アスペクト」の2つに分類されます。
さらに調和アスペクトは「コンジャンクション」・「セクステル」・「トライン」の3つに、不調和アスペクトは「スクエア」・「インコンジャンクト」・「オポジション」に分けられます。
コンジャンクション
角度は0度で、2つの惑星のエネルギーが融合し、強め合う作用をもたらします。アスペクトの中でも最も強力なものになります。
セクステル
角度は60度で、2つの惑星に調和をもたらします。調和的なアスペクトの1つに分類されます。
スクエア
角度は90度で、摩擦や葛藤を象徴しています。しかし、試練を乗り越えた先には大きな結果をもたらします。
トライン
120度の角度で、2つの惑星のエネルギーが調和的に働き合う角度で、それぞれの惑星の良さを引き出し合います。
インコンジャンクト
150度の角度で、2つの惑星がぎくしゃくとし、複雑な葛藤を生みます。不調和アスペクトと呼ばれるものの一つです。
オポジション
180度の角度で、2つの惑星がぶつかり合う角度です。しかし、出会いによって生まれる衝突と捉えることもあります。
ホロスコープの「オーブ」ってなに?
ホロスコープの「オーブ」とは、惑星の角度の誤差の許容範囲のことを指します。
実際に惑星のアスペクトを調べると、角度がピッタリ揃っていることは滅多にありません。そのため、特定の誤差であれば「アスペクトを形成している」とみなします。その特定の誤差を「オーブ」と呼びます。
また、オーブは誤差が小さければ小さいほどその効果が高まります。
誤差が小さい物ほど「強制的な力が働き」、誤差が大きい物はアスペクトの影響に対し「選択の余地がある」とも言われています。
※オーブについては専門家によって提唱する角度が異なりますので、以下は一つの目安となります。
コンジャンクション(0度)のオーブ
コンジャンクションのオーブは±8度となっています。およそ0度〜8度の角度でアスペクトを形成している時はコンジャンクションとみなします。
セクステル(60度)のオーブ
セクステルのオーブは±5度となっています。およそ55度〜65度の角度でアスペクトを形成している時はセクステルとみなします。
スクエア(90度)のオーブ
スクエアのオーブはおよそ±6度となっています。84度〜96度の角度でアスペクトを形成している時はスクエアとみなします
トライン(120度)のオーブ
トラインのオーブはおよそ±5度となっています。115度〜125度の角度でアスペクトを形成している時はトラインとみなします
インコンジャンクト(150度)のオーブ
インコンジャンクトのオーブはおよそ±3度となっています。147度〜153度でアスペクトを形成している時はインコンジャンクトとみなします。
オポジション(180度)のオーブ
オポジションのオーブはおよそ±6度となっています。174度〜186度でアスペクトを形成している時はオポジションとみなします。
太陽と月を含むアスペクトのオーブ
太陽と月を含んだアスペクトの場合はおよそ±7度がオーブとされています。