一般的に「金運占い」と聞くと「今日の臨時収入」や「今日のお買い物での注意点」といったことがピックアップされ、よく目にします。しかし、これらは金運占いの一部分に過ぎず、実際にはもっと多くのことが占えます。例えば、「自身の生まれ持ったお金の使い方と傾向」、「自身に備わったお金との縁」、「自身に適したお金の運用法」、「これからのお金の転機」といったことも占うことができますし、自身のお金についての傾向を知り、実践をすることで開運にも繋がりますよ。
ホロスコープで金運を占う時は出生時のホロスコープの「第2ハウス」に注目しましょう。この第2ハウスは「資産のハウス」とも呼ばれ、自身の金銭面に強く影響を及ぼします。このハウスに位置する惑星からは金銭の使い方の傾向、金銭の価値観、そして増やし方について読み解くことができます。惑星の持つ特性を理解し、上手に付き合うことができれば効率的に資産形成をすることができ、充実し、安定した生活を送ることができます。
以下では第2ハウス内の惑星の特徴と性質になります。
第2ハウスに惑星が入っていないという人は第2ハウスのサイン(星座)の守護星が配置されている惑星として読み解いていきましょう。
第2ハウスに太陽
より多くの収入を得ることに重点を置き、経済的安定のために仕事に励み、自分の才能や時間といった資源をお金を稼ぐために使います。太陽の力を上手に発揮できると、お金に困ることが少なくなりますが、マイナスに働くと金銭を得ることだけが人生の目的になりがちです。金銭を得て何が自身の人生に豊かさをもたらすのかを考えることが重要です。
第2ハウスに月
お金や物質的な豊かさに価値をおき、それを得ることで感情が安定するタイプで、経済的な安定を崩すと不安になってしまう傾向がありますが、ストレス発散のために散財をしたり、衝動的にお金を使ってしまうこともあり、金銭面の出入りが激しくなることもあります。感情を安定させ、精神のリラックスのためには何が必要か?と考えることで、お金に振り回されることを防ぐことができます。
第2ハウスに水星
知的なことや人とのコミュニケーションに価値を見出しやすく、自分の才能や知識を活かすことや、人と接することでお金を稼ぐ資質を持つのが特徴です。資産を得るためのアイデアにも秀でているので、商才にも長けています。少ない労力で最大限の資産を生み出す能力はピカイチでしょう。しかし、水星の力がマイナスに働くと実利主義に走りやすく、人情を切り捨てるような行動にも走りがちですので注意しましょう。
第2ハウスに金星
目に見える美しさや快楽に価値を見出し、美しい物に囲まれて心地よく過ごすためなら、時間もお金も惜しまないタイプです。お金の稼ぎ方については芸術、ファッション、装飾品等の美的な仕事やレジャー、社交センスを活かせるような分野で収入を得やすいのが特徴です。基本的には欲しい物を手に入れる要領を得ており、金運・物質運にも恵まれます。ただし、金星の力がマイナスに働くと、物欲を抑えきれずに贅沢に走り、お金が手元に残らないということもあります。
第2ハウスに火星
短期間で資産を得るセンスに溢れたタイプです。リスクがあっても大きなリターンが見込めるのであれば打って出るような特徴があります。火星の力がプラスに働くと効率よく大金を稼ぎ、欲しい物を得ることができます。しかし、力がマイナスに働くと無謀な投機やギャンブルに手を染めて財産を失ってしまったり、自分の力の誇示のためにお金を使うこともあります。大きく得た資産をどのように使っていくかを考えることが重要になります。
第2ハウスに木星
資産を増やすことに価値を置くタイプです。特に健全な方法でお金を手にすることができるので、年を経るごとに所得や報酬が増え、経済的に豊かになっていきます。しかし、木星の力がマイナスに働くと、「もっとお金を稼いで、もっとたくさん使いたい」と際限のない欲望を抱きがちです。「お金が無くなったら、また稼げばいいじゃない。」という楽観的思考にも陥りやすいので注意しましょう。手元に入ってきたお金を計画的に貯蓄できるかどうかで人生の潤いが変わってくるでしょう。
第2ハウスに土星
堅実な資産形成に向いているタイプです。裕福な生活への憧れもありますが、お金を貪欲に稼ぐことには躊躇してしまう一面もあります。資格取得のための投資や、お金を得るチャンスが来た時に臆病になってしまったりと、所有欲を抱くことに罪悪感を持ってしまうからでしょう。堅実的なタイプなので、経済的に大きく破綻してしまうことはありませんが、時にはちょっとした贅沢や冒険をしてみたり、所有欲を満たすことで人生を変えるきっかけにもなるかもしれません。
第2ハウスに天王星
自分のためにお金を使い、他人と違う物を手にすることに価値を見出すタイプです。既成概念に縛られず、新しい物事への投資などにも直感が働くでしょう。しかし、天王星の力がマイナスに働くと実用性のない物にお金をつぎ込み、自己満足で終わってしまうこともあります。また、周囲の人が喜ぶような贈り物や社会に貢献するためのお金の使い方を覚えることで、金銭価値にさらに磨きがかかり、深みが増すでしょう。
第2ハウスに海王星
あまりお金や物に執着が無く、稼ぐことや蓄財に興味がわかないタイプです。そのため、入ってきたら入ってきただけお金を使ってしまいがちです。特に夢やインスピレーションを刺激することに糸目をつけない一面もあります。海王星の力がプラスに働くとそんな一面が芸術的才能の開花に繋がります。しかし、マイナスに働いてしまうと、詐欺に引っ掛かり損をすることもありますのでご注意を。
第2ハウスに冥王星
お金を稼いだり、貯めたりすることに莫大なエネルギーを注ぎやすいタイプです。お金は権力の象徴であると共に、自分自身を守るものという考えを持っているため、金銭欲・物欲が強く、一度手にした資産は手放しません。この強い欲望をプラスに働かせることができれば、努力に繋がり、大きな財産を築くことができるでしょう。ただし、マイナスな力に働いてしまうと欲望のままに動き、積み重ねたものを一気に失う可能性もありますのでご注意ください。
ホロスコープは黄道十二宮と呼ばれる天球を12の星座に分けたもので、太陽や月、惑星がどの星座にあるかを知ることで、その人の性格や運命を見るものです。西洋占星術の占い手法として未来予測などに数千年にわたって世界各地で用いられ、様々な文化や地域で当たるとされてきました。
中で、占い対象の様々な項目の1つとして金運があり、その人の持って生まれた金運やお金との縁、その後の人生で築く財産などについてホロスコープを詳細に読み解かれてきました。
特に金星や木星など、特定の惑星の位置が財運に伝統的に関連しているとされてきたのですが、これは、長年の経験則や観察に基づいており、特定の時期や星の配置が経済的な好機と一致するケースもあるため、そうした時期にホロスコープが当たるとされてきたのです。
こうしてその蓄積された膨大な占い結果を元に、人々は金運について解釈し、予測してきました。